米国投資の一抹の不安

この記事のポイント
・株式投資の平均回帰を疑う→人口動態によって失われるのではないか
・株式投資の平均回帰への期待→国外売上を引っ張ってくる企業は永続する
・再現性を持つ米国人口統計→米国は日本、中国や欧州に無い底堅さがある

アニメスターです。
前回の記事ではこんなことを書きました。
投資は米国投資の一択!
そしてこの記事は、納得できなかった人に向けた記事です。

米国投資はもう手遅れ?

時の流れは様々なものを風化させます。例えば、木版画は書籍にとってかわられ、今や電子書籍に。あるいは、肉体的労働は機械にとって代わられ、昨今では頭脳的労働も人工知能が代替しています。同様に、米国株式のリターンは一貫して7%程度でしたが、米国株式のリターンも、いずれ風化してしまうのではないでしょうか

「株式投資のリターンが良かったのは、たまたま1801-2001年の間だっただけで、今後は下落するハズだ」

これが米国株式への投資に懐疑的になる理由ではないでしょうか。

確かにこの問いは最もであると言えます。
というのも、提案したジェレミー・シーゲルでさえも、一貫した株式投資のリターンの原因がはっきりしないと述べています

実際に株式投資への悲観論としては、人口動態が挙げられます。先進国の労働力低下が社会保障費の綻びを突き、退職年齢を引き上げ、現金需要が金融商品需要を上回る、というシナリオです。様々な対応策が挙げられていますが、著者のジェレミー・シーゲルはそのどれにも懐疑的であり、否定的な意見を連ねています。

しかし、「今後も株式投資のリターンを見込めるか、再現性はあるか」という問いの結論として、「新興国の急成長があれば、再現性はある」と力強く述べています。そして、新興国の成長は通信革命によって促されやすい環境にある、と明るい見通しを述べています。

人口推移について、この点に着目して書かれた『LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略-』という著書を論拠の補強として参考にしました。

新興国の株式

もし、新興国の成長が米国株式のリターンの再現性の鍵を握るのであれば、米国投資ではなく、成長する国に投資した方が良いように感じるかもしれません。

しかし、この点について一つ知っておくべきことがあります。光を浴びた新興株式には影があるということです。その陰の正体こそ、ジェレミー・シーゲルのいう『成長の罠』です。この『成長の罠』は厚みを持って紹介されている概念ですので、既にお手元にある方でお忘れの方は是非もう一度熟読されることを推奨いたします。

簡単に『成長の罠』について書くと、「高い成長率は高いリターンを保証しえない」という事実です。確かに、高い成長率は投資家に過大な期待を与えてくれますが、期待は企業の収益には関係ありません。期待は幾分の成長を織り込み、余剰の期待がリターンを押し下げます。

米国投資は底が硬い?

この時最初の問いに立ち返れば、何に投資を行えばいいのでしょうか?

株式投資の高いリターンは過去によって証明されています。
そしてこのリターンが今後も続くのかどうかは、人口動態の変化対応の可否にかかっています
もっと踏み込んでいえば、売り上げを海外市場( 途上国 )からもあげられる企業で無ければ、右肩上がりのリターンは見込めないと見ています。

それを踏まえ、アニメスターの投資方針はこうです。
➀ 過去の実績がある企業
➁ ビジネスモデルに優位性が確立され、 海外市場にも売り上げを一定数見込める企業

これを踏まえてみると、やはり米国の存在に驚かされます。

日本は少子化が発生しています。そのため労働者が次第に減少していきますし、出生率も低いので日本の人口は減少していくでしょう。
その上高齢化も発生しています。これは退職者の増加を意味し、労働者の減少を示しています。医療技術の進歩や諸技術の進歩は人間の寿命を飛躍的に伸ばしていますので、長寿化が進み、社会保障費負担を増加させていきます。
つまり、日本は現金需要が高まるのでモノが売れなくなるというシナリオが立てやすいことになります。

しかし一方、米国は高齢化が進む一方、少子化は進んでいません。

むしろ増えています。
これは1946-1964年に発生したベビーブームと、その後の出生率の安定した水準によります。ベビーブームが発生した日本や中国、あるいは欧州でさえ、出生率の低下傾向がありますが、米国は移民の出生率も寄与しており、出生率の底堅さを感じさせます。勿論、楽観的にはいられませんが、米国市場には何とも言えない底堅さがあると感じています。

まとめ

今回は株式投資の再現性をテーマに書いています。要点は以下です。

この記事のポイント
・株式投資の平均回帰を疑う→人口動態によって失われるのではないか
・株式投資の平均回帰への期待→国外売上を引っ張ってくる企業は永続する
・再現性を持つ米国人口統計→米国は日本、中国や欧州に無い底堅さがある

いかがでしたでしょうか。

この記事がアナタの投資行動の一助となれば幸いです。

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米国投資に対する信頼の源について、書いています。
今回書いた記事と、セットのようなものですので、併せてお読みください

米国投資の一抹の不安

2018.02.08

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内定辞退した2018卒の大学生投資家。 「お金だけのための就職」が嫌でした。 「好きで生きるため」情報発信。 ***月間読書量3~8冊を頼りに経済自由を*** ***米株、節約術、統計学やアニメ好き***